2005年12月01日 01:22
すくすくと生長する木の意味の「すぎの木」
「杉は谷、檜は腹で松は尾根(峰)」
これは杉・檜・松と、それぞれの樹種の植林適地を指したものです。
三種類の樹種にとって、必ずしもその場所が適地とは限りません。
しかし山にはどんな山にも谷筋があり、中腹があり、尾根筋があるので、この言葉はむしろそれぞれの場所に対して適した樹種といった「谷は杉、腹は檜で尾根は松」の方が正解といえるでしょう。
杉は確かに谷筋の肥沃で湿潤な場所が適地で、中腹から上の乾燥する場所では極端に生育が衰え、年輪の数が分からない位の育ち遅れになります。
そして檜は中腹、松(赤松)は尾根筋が適地かと言えば、そうとも言えず、杉の育たない中腹から上でも檜や赤松は育つといった程度であり、檜も赤松も極端な湿地は別として、杉の適地でもある土壌の深い肥沃な場所は、成長がより早いのです。
このことは、「杉は限られた谷筋の場所しか好まない立地の適応性が狭いが、檜や赤松は広い」ということのようです。
また、そんな立地の適応性の狭い杉は、肥沃な日本の山でしか育たない日本特有の木材とも言えるのでしょう。
“杉(スギ)”の由来は、すくすくと生長する木の意味の「すぎの木」 とも、「すぎ(直)な木」の意味 ともいわれていたのです。
▼ 育ち遅れた杉は「年輪が密なので価値があるのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、植地を間違えた杉はとにかく横にも縦にも育たず、50年経っても柱木一本取れないものなのである。
【そんな山も実際に見て戴くと結構面白いもので、ご希望があれば我が家所有の山ではありませんが、「育ち遅れの杉の木」がある近くの山をご案内致します。 一緒に鹿・熊による立木の皮剥き被害も見られますよ。】
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