2005年11月24日 00:54
漆喰と珪藻土の塗り壁
11月の3日に「
漆喰は、日本の変化する四季の気候に合った左官材で、日本古来より使用されてきた自然素材であり、一方の珪藻土は、ビールの「ろ過材」としても使用されている多孔質の土で、調湿効果などが期待される中で最近急速に普及してきた注目の塗り壁材である。
伝統の左官材「漆喰」と、最近注目の左官材「珪藻土(はいからさん)」、健康で長持ちし飽きの来ない住まいをつくる上では、共にお奨めの塗り壁材である。
塗り体験では両方の材料共に、左官の素人が塗ってみたが、漆喰塗りは本職の職人でないと上手に塗れない材料であり、一方の珪藻土「はいからさん」は素人のDIYでも塗ることが可能な材料のようであった。
(写真左:塗り壁体験 写真右:我が家の漆喰壁)
※珪藻土壁材は最近多くのメーカーで販売されているが、珪藻土自身では固まる性質がないために、凝固材に他の何かを使って固める性能を持たせている。 そこで凝固材に「接着剤を使っている」「混合物質によって珪藻土の多孔質を塞いでいる」「珪藻土の混入割合が少ない」などの問題により、珪藻土壁材本来の性能を発揮できない製品も多々普及しているので注意すべし!
●漆喰とは、消石灰を主原料とし、これにフノリ・ツノマタなど膠着(こうちゃく)剤、ひび割れを防ぐため麻などの繊維質を加えて、水で練り上げた塗り壁の材料。
防火性が高いのが特徴で、古くは財産を守るため土蔵に使われた。また、調湿機能も持ち、季節の変化に耐え、カビがつきにくいという性質ももつ。このため、今でも押入れの壁などに使われることもある。そのほか、遮音性や遮光性にも優れている。乾燥後の収縮率が高いためひびが入りやすいのが欠点。
●珪藻土とは、太古の植物プランクトンの遺骸が永年にわたって堆積してできた土であり、小さな粒子の中に無数の孔質(空気層)を抱えているため、調湿性や断熱性、遮音性、脱臭性などに優れている。ホルムアルデヒドなどのVOCも吸着し、シックハウス症候群を抑えたり、調湿効果で湿度によるダニ・カビの発生で起こるアレルギーやアトピーを防ぐ効果があるとされる。また、土であるため壊しても自然の土にかえるため環境に優しいなど、多くの利点をもつ。
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コメント一覧
いやー盛況ですね。松島さんの熱く語る場面が
想像できますよ。塗り壁体験会やりたいな。でもウチでは集まるかな〜。
北村さんも精力的にご活躍の様子。
このところ忙しかったり風邪をひいたりで、やっと最近私も、ゆっくりとパソコンの前に向かうことが出来るようになりました。
はじめてコメント入れさせていただきます。
偶然このブログを見つけました。
実は、私も住宅会社を経営しています。
勿論、自然素材の家です。
過日、珪藻土や漆喰の記事を掲載したばかりです。
当方は、あすみ会という産地直送の木曽東濃檜を使って作る「地球民家」という家を会員皆で進めている真っ最中です。
何か共通するものを感じました。
また、寄らせていただき勉強させてください。
では
イベント当日はいろいろ体験させていただきありがとうございました。雨のため「木馬引き」にチャレンジできなかったのが残念でしたが、壁塗りはじめ盛りだくさんな内容で充実した一日でした。
きごころ通信着きました。ネットのできないカミさんに読ませてます。
「はいからさん」今度自宅のトイレをDIYで挑戦してみます。
「地球民家」とは、素晴らしいですね!
今度そちらにもお邪魔させていただきますので、宜しくお願いします。
先日はご参加ありがとうございました。
「木馬引き」を実際に引く場合には、「木馬道」を造り、何度も引きながら少しずつ手直しをして、積み込む量をも増やしていきます。
本当は実際に引いてる現場でチャレンジできれば良かったですね。
はいからさんDIYですか、不器用な私には無理ですね。(笑)
いろいろと頑張っておられる松島さんに刺激されています。
どうぞ、楽しいイベントにして下さい。
こんばんわ。
私は洗面所もやりました。
ホワイトのコテ波仕上げ、結構上手になりました。
年末年始は、居間と玄関周辺をやる予定です。
玄関はワラ入り、居間は湘南海岸で拾った貝殻入りの予定です。
砕けた貝殻がとても綺麗です。
トイレ頑張って下さい。
「はいからさん」素人仕上げでも色々なテクスチャーが楽しめますね!