2005年07月24日 23:00
デザインは洋風?カントリー風?
日本列島に台風が接近していますが、この時期に南海上の台風が素直に北上してくるということは、夏の主役である「太平洋高気圧」の勢力が弱い証拠であり、今後もこの状態が続くようであると私の予感通り冷夏になります。
私どもは“地産地消の木の家づくり”ということを掲げて家づくりをしていることから、「昔風の民家住宅」「山荘・山小屋風のワイルド的な住宅」と言ったような家を建てているイメージを持たれているようです。
確かにそのような住宅も、私どもの家づくりの一つにありますが、そんなイメージから先日非常に残念な話がありましたので、私どもの家づくりについて改めてご理解をお求めいたします。
数日前に私の友人に会う機会があり、そこでこんな話を聞かされました。
友人 『実は今度、自分の家を建てることを決めたんだ!本当なら松さんに頼むところなんだが、どうしても妻が昔からカントリー風の家を建てることが夢なんもんで、ツーバイホーの○○○ーホームに依頼しちゃたんだよ。』
私も確かにこれまでカントリー風の住まいは建てたことはありませんが、我々にとって外観や内観のデザインなどは小手先一つでどうにでも変えられるものなのです。
例えば、杉の板壁一つをとっても「縦張り・横張り・腰板張り・目透かし張り・・・・・」などの、張り方や板巾の違いなどによって和風イメージから洋風・カントリー風といったイメージにもなりますし、壁の色や模様そしてスタイルなど、内外観のデザインを○○風にというような希望に沿うことは、そう難しいことではありません。
ただし、何処〃のハウスメーカーと同じようなグレーのサイディングによる外観や、自然の風合いを活かしきれないデザインなどは気が進みませんことは、承知願います。
【ここのお宅などは、和風とも洋風ともいえるような微妙なデザインですが、どんなデザインを好むにしても、雨と日射の問題から「軒の出」だけは充分に確保することをお奨めします。】
『私どもの基本としている姿勢は、地場の木材と自然素材を活用し、住まい手のスタイルに合わせて住まい手と共に建てる、住むほどに価値の高まる家づくりです。』
車などと同じように「購入する住宅」は消費財と同じです。住んでいて愛着が沸き、家族の幸福を築くことが可能な、そんな住まいが出来てこそ日本の未来が開けると、家づくりに関わってきた私の思いです。
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コメント一覧
友人と言えども、松さんの日頃考えられている「家作りへのこだわり」は理解できなかったのは残念だと思います。でも、それを理解してもらえるツールに「情報誌」があるのかもしれません。頑張りましょう!
お金で買えるモノといえどもそれぞれの成り立ちと心があるのに、ミテクレばかりを重視してしまった食い散らかし型の消費に陥ると、味わいを忘れた浪費地獄になってしまいますね。
まして単なるモノではなく身体の延長とも思えてくる住まいですものね。
料理だって出来合いや外食よりキャンプのカレーライスですよ。
「家づくりへのこだわり」も“ひとりよがり”にならないようにします。
ブログも情報誌もとりあえずは「継続」ですね。
三代目さん、今後もよろしくお願いします。
「住まい」について、私はまだまだ勉強中というか思考錯誤しているところですが、住まい手のニーズも造り手の方向も「より便利に!より快適に!」ですが、1割やそこらの部分で「使いづらさや厳しさ」があったほうが、人間らしさが養えると思います。
“つくることを考え、つくることに参加する”から旨い「キャンプのカレーライス」であり「愛着の我が家」ですね!
私も杉板の表情は大好きです。
(パインはいまいち好きじゃないですけど・・・)
うちに見学に来るお客さんも杉板の表情が好きになる方は多いですよ。
お互い、見せかけだけの「○○調」からお客さんを守ってあげましょう!
「地場の木材と自然素材の家」絶対に負けないと思いますよ。
さて、そろそろ自分のブログを更新しないと・・・
トムさんも素晴らしい家をお造りですよね。
コンセプトもしっかりしていて、見習うべきことが多々あります。