2005年06月28日

杉の木の凍裂

このところ梅雨の中休みということで、30℃を越える日が続いていますので、今日は涼しくなるよう、冬の話題をお届けします。

 

ご覧の写真はすべて、真冬の厳寒期に撮った杉の木の写真です。

 (画像をクリックしますと拡大画像がご覧になれます)

凍裂01

標高500mの内陸性気候のため、真冬の最低気温はマイナス5〜10℃前後となり、杉の木の内部は凍結しています。

 

結してこの冬に割れた凍裂木です。

 

木材としての市場価値はなくなります。

 

根元部分から高さ23m位までのところが裂けます。

 

毎冬の寒さによって発生の状況はまちまちです。

 

凍裂02

裂木の輪切りの画像です。

 

何年か前に凍裂した木材です。

 

黒芯木ですので芯材も全面凍結しています。

 

 

凍裂03

芯でない木の輪切り画像です。 

辺材は凍結していますが、芯材は含水率が低いため凍結しません。 

芯材と辺材の間の白く見える部分が「白線帯」という部分です。 

脂分が多く凍結していないのが判ります。

 

この「白線帯」が杉の木の特徴で、この部分があることにより、杉の木が乾燥し難いといわれ、また杉が人工乾燥が難しい原因でもあります。

 

こうして凍裂をおこしたした立木でも、その部分を修復しながら、これまでと同じように成長を続ける杉の木、こんなところにもちょっとした物語があります。

 

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kigocoro at 00:42コメント(9)トラックバック(0)木と山の物語  

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コメント一覧

1. Posted by 富士見村人   2005年06月28日 12:26
杉の白線帯の話ははじめて聞きました。だから葉枯し乾燥が必要なのですね?
別の話ですが、杉・ヒノキ丸太を屋外・外部で使うときに、成型機械で削らずに手剥きし内樹皮を残した状態で使うと、雨が繊維に浸入しないと聞き、ホームセンターでの購入をやめたことがあります。間伐材を手剥きしてもらったものを買ってさらに表面を浅く焼いて使いました。
耐久性はまだ不明です。
2. Posted by (匠)松さん   2005年06月28日 13:11
 富士見村人さん、こんにちは。

木材の年輪といわれる部分には、「春材・・・やわらかい部分」と「秋材・・・年輪の線の部分」があるのはお分かり頂ける事と思います。

樹皮の手剥きの材でも、成長期(5月〜8月)に伐採の木は、表面が春材になりますので「艶がなく やわらかく カビ易い」ものになります。

ただしこの時期の木は、皮剥きは非常に簡単にはがすことができます。

当然この時期の間伐作業は、残した木を傷め易いともいえます。
3. Posted by 家康工房 塩原です   2005年06月28日 23:08
松島さんこんばんは。
木のことが大変詳しいのですね。私は木については素人並みです、今度色々と教えてください。
新しいブログデザインすごく素敵ですね。山も是非見て見たいです。
4. Posted by (匠)松さん   2005年06月28日 23:38
塩原さん、こんばんは。

私もまだまだ勉強中です。
今度ご一緒に山歩きいたしましょう。
5. Posted by 富士見村人   2005年06月29日 13:02
松島様、ご教示ありがとうございます。
間伐に適期・不適期があり伐採材の表面の強さも違うというのは言われてみれば当然ながら気が付きもしませんでした。
生物材料を扱うときの心構えがあらたにされたような気がします。
6. Posted by (匠)松さん   2005年06月29日 21:00
 富士見村人さん

木材の伐り旬には季節のほかに、「新月伐り」「大犯土(おおつち)、小犯土(こつち)、土用は伐ってはいけない」などの説もあります。

※ 大犯土(おおつち)は、庚午(かのえ うま)の日から丙子(ひのえ ね)の日までの7日間、小犯土(こつち)は、戌寅(いぬ とら)の日から甲申(きのえ さる)の日までの7日間をいいます。

7. Posted by 北村です   2005年06月29日 21:08
コメント有難うございます。
“なにクソ!”と子供が踏ん張る姿を見るべく頑張りましょうね!
しかし松島さんに木を語らせたら右に出るものは居ないですね。これからもブログ「木の講座」続けてくださいね。 
8. Posted by 富士見村人   2005年06月30日 16:11
松島様
大犯土も小犯土も、国語辞典でも漢和辞典でも古語辞典でも見つけることはできませんでした。学校や本では包みきれない世界がここにもあったと思いました。
木の世界は深い・・・・・
9. Posted by (匠)松さん   2005年06月30日 17:08
富士見村人さん

大犯土、小犯土の故事来歴については、いろいろの説がありますが、本質的には土の働きに休養を与える意味からでしょう。

とにかく大犯土、小犯土の期間中は土を犯すことは忌むべきで、またその期間に木を伐ると、虫が入りやすく腐りやすい、ともいわれています。

ただし大犯土と小犯土の代わり目の丁丑(ひのと うし)の日は間日(まび)とされ、障りのない日となっています。

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