2005年12月
2005年12月07日 00:00
“自分らしさ” “真の豊かさ” 持てますか?
過去ログ「短命な日本の住宅寿命」にてお伝えしましたが、住宅の建て替え年数が「日本=26年」に対し「英国=141年」と、日本と英国では大きな隔たりがあります。
ここ30〜40年ほどの日本人は、住宅に限らず 新しい物好き、そして使い捨ての生活習慣がまかり通ってきた世の中でありました。
一方の英国は、古道具や骨董品などの中古市場が活発で、古くても価値のあるものを見出せる、そんな文化が定着しているようです。
(みんなと同じでないと不安な日本人と、自分らしさを大切にするイギリス人)
このことは同じ新品を購入する場合にどんな差が生まれるかといえば、日本においては、薄っぺらな張り物でも見た目が良いものが流通し、英国では丈夫で長持ちする重圧な本物が流通することになります。
建て替え年数の26年と141年は、あまりにも差が大きすぎるものですが、日本においても戦前の住まいは100年200年当たり前のものであったわけです。
英国でも戦前の日本でも、住まいを長持ちさせるために必要なことは、「本物の材料を使い、手入れ(メンテナンス)を大切にし、使いこなして行く」ことが何よりであったようです。
もはや今後はスクラップアンドビルドの住宅は無用で長寿命の住宅が必要であり、丈夫で価値ある家造りに、英国そして戦前の日本の技術と精神を多いに学び、これからの家づくりの参考となるよう、引き出せればと考えています。
■ “地産地消、そして無垢の木材と天然素材の家づくり”の松島匠建発行
情報誌「きごころ通信」「小冊子」等をご希望の方は、→ こちら からどうぞ!
■ 皆さんの一押しが励みになります。 → 人気ブログランキング “ありがとうございました!”
2005年12月04日 20:55
日本では【家づくり】というもの、建てた後に後悔する方たちのなんと多いこと、そしてその日本の家づくり「家は三回建てないと納得した家がつくれない」と言われているほどです。
一生で一番高価な買い物である「我が家」、そう何度も建て替えられる方はいないもので、そんな初めての家づくりでも「後悔しない理想の我が家」が持てるよう、「小冊子の配布、セミナーや見学会の開催、家づくりの相談、安心な業者の紹介」などの活動を行っている、快適でエコロジーな住まいを目指す住宅研究会です。
まだ入会して間もない私どもですが、毅然とした会の「目的」「家づくりの考え方」は、私が目指しているものと一致するものであって、今後の期待も大です。
ところで「快適エコ住宅研究会」そして「木の城工房」代表の上野修一氏(通称修ちゃん)ですが、神業ともいえるブログを7本もこなしている凄い方です。
快適エコ住宅研究会
2005年12月01日 01:22
「杉は谷、檜は腹で松は尾根(峰)」
これは杉・檜・松と、それぞれの樹種の植林適地を指したものです。
三種類の樹種にとって、必ずしもその場所が適地とは限りません。
しかし山にはどんな山にも谷筋があり、中腹があり、尾根筋があるので、この言葉はむしろそれぞれの場所に対して適した樹種といった「谷は杉、腹は檜で尾根は松」の方が正解といえるでしょう。
杉は確かに谷筋の肥沃で湿潤な場所が適地で、中腹から上の乾燥する場所では極端に生育が衰え、年輪の数が分からない位の育ち遅れになります。
そして檜は中腹、松(赤松)は尾根筋が適地かと言えば、そうとも言えず、杉の育たない中腹から上でも檜や赤松は育つといった程度であり、檜も赤松も極端な湿地は別として、杉の適地でもある土壌の深い肥沃な場所は、成長がより早いのです。
このことは、「杉は限られた谷筋の場所しか好まない立地の適応性が狭いが、檜や赤松は広い」ということのようです。
また、そんな立地の適応性の狭い杉は、肥沃な日本の山でしか育たない日本特有の木材とも言えるのでしょう。
“杉(スギ)”の由来は、すくすくと生長する木の意味の「すぎの木」 とも、「すぎ(直)な木」の意味 ともいわれていたのです。
▼ 育ち遅れた杉は「年輪が密なので価値があるのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、植地を間違えた杉はとにかく横にも縦にも育たず、50年経っても柱木一本取れないものなのである。
【そんな山も実際に見て戴くと結構面白いもので、ご希望があれば我が家所有の山ではありませんが、「育ち遅れの杉の木」がある近くの山をご案内致します。 一緒に鹿・熊による立木の皮剥き被害も見られますよ。】
■ “地産地消、そして無垢の木材と天然素材の家づくり”の松島匠建発行
情報誌「きごころ通信」「小冊子」等をご希望の方は、→ こちら からどうぞ!
■ 皆さんの一押しが励みになります。 → 人気ブログランキング “ありがとうございました!”